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ゲームレビュー PSX版

 昔のゲームはただ面白かった.『ドラクエ3』に感動し『スパイ&スパイ』に熱くなった.『ポートピア連続殺人事件』に迷い『星を見る人』に発狂した.そんな原点回帰な発言をしつつ,最近やったゲームの批評.駄作ばっかりだな.

『ゼノギアス』/スクエア

 ファミ通レビューでは,32/40点.エヴァに影響されましたと言わんばかりのオープニングムービーは如何なものか.謎が謎を呼ぶというか最初から謎だらけのストーリーで,理解できないストーリーはプレイヤーを置き去りにしてしまう危険性大.クリアしたあとももう一度プレイしないと,物語の全容は分からないであろう.初期にのみ挿入されるアニメーションの使い方も上手いとは言えない.

 また,システム的にも難がある.CDローディングの長さも気になるが,これはまだ許せる方.問題は,ポリゴンの扱いが下手だということ.フィールドをポリゴンで描いているので,視点を360度回転させて変えることが出来るのだが,これはマップの方向性を失わせ迷子になること請け合い.回転させたら障害物が目の前に来て,自キャラが見えなくなってしまうのは情けない話.ポリゴンという技術にとらわれすぎた,悪い例の典型であろう.

 そんな中,速鳥が最も気にくわないのは,戦闘システムとロボットの扱いなのだ.物語の中では古代文明の遺跡から発掘されたギアと呼ばれるロボットが出てくる.こいつが海に潜ったり空中で停止するのは,この際目をつぶろう.だが,このギアのデザインがまた情けない.速鳥は,ロボットというとフロントミッションやR2-D2,少なくともガンダムやパトレイバー,ボトムズ位にリアルで無骨なモノが好み.だが反対に,主人公達のギアは妙にとげとげしくて装飾に溢れている.特に女性キャラの乗るギアは,バーチャロンのパクリみたいだし,あろう事かロボットがマントを羽織っていたりリボルバーに変形したりもする.対象年齢は何歳だ? このセンスは最低

 他方,戦闘は“ボタンの組み合わせで必殺技を出す”という珍しいシステム.最初は物珍しさもあったが,敵が必殺技を使わないと倒せないとなると話が変わってくる.いちいちモーションの長い必殺技を見せつけられる上に,攻撃の度に画面がフラッシュして,てんかんを起こしそうな危険さ.目が悪くなる.RPGにして戦闘が苦痛というのは致命的だ.更にギア同士の戦闘になると,こいつらが拳で殴り合うのだ.マニピュレータが壊れるぞ,おい.レーザーとかミサイルとか出せよ! 武器が鞭って何だよ.

 とまあ,天下のスクエアRPGとしてはかなり駄作.だが,謎だらけのストーリーは速鳥を引きつけて離さない.はっきり言って,戦闘を廃してアドベンチャーに仕上げた方がまだ楽しめただろう.これらが『次世代』ゲームというものなのか? 途中で放り出すことも出来ず,苦痛に耐えながらマゾヒスティックにプレイしている.

『チョコボのダンジョン』/スクエア

 『トルネコ』や『シレン』と同系統.ひたすらダンジョンを潜るというスタンスは同じだが,難易度はかなり甘く設定されており,前二作品を経験している速鳥には物足りなく感じる.独自性を出すためにアクティブタイムバトルという新しいシステムを導入しており,敵が攻撃する前に逃げるというHit and Away戦法が取れるようになっている.しかしこれは,ターン制という理詰めで進むダンジョンモノに強引な手段を持ち込んだという意味で,速鳥はマイナス評価としよう.

 操作性は悪い.アイテムの取扱いや敵と隣接したときなど,上手く操作できずに苛立つことも多々有る.魔法を使う度に見せつけられる,てんかんを起こしそうな長い特殊効果はスクエアのお家芸か? 長いダンジョンを潜る道のりで,これらは間違いなく足を引っ張る.999階までカウントされるらしいがとてもそこまでやる気にはならなかった.

 キャラクターデザインはバンプレスト.なんだよ,あのサボテンダーは!

『アークザラッド』

 飽きた.適切な評価が出来る前に投げ出す.

『トルネコの大冒険2 -不思議のダンジョン-』/チュンソフト

 ダンジョンに潜り,アイテムを持って帰る.それだけだが,潜る度に変わるランダムマップや,途中で倒れるとすべておじゃんというシビアさが心地よい緊張感を生み出す.1000回遊べる名作.不思議のダンジョンに潜る前に,幾つかの小さなダンジョンをチュートリアルとして用意している.初心者に優しい心配りだろうが,経験者には余計なお世話だった.ゲームシステムは前作『シレン』でほとんど完成の域に達しているので,『シレン』のドラクエバージョンと言った方が正確かもしれない.単に敵とダンジョンを何種類か増やしただけのものとも言える.これ以上いじりようがないと言った処だろう.真新しいのは戦士と魔法使いに転職できる事くらい.データ保存がプレステのメモリーカードという形式になったお陰で,いつでも中断できなくなったのが非常に痛い.

『パラサイトイブ』/スクエア

 同名の小説をモチーフに,舞台をニューヨークに移したRPG.特筆すべきは『ベイグランドストーリ』でも用いられているロックオンバトルが使われている事.敵の攻撃に理不尽さを感じたりもするが,銃器を使ったこのリアルタイムな戦闘はなかなか楽しい.銃をカスタマイズして強く出来るのも良いが,種類が少なく使えない武器は徹底的に使えないのが残念なところ.

 ストーリーは‘怪物が現れて追いかけっこをするだけ’と平凡かつ陳腐.原作をなぞっているだけで何のひねりも無い.ウリにしているだけあってCGムービーの出来はかなり良いが,全体的に演出がド下手.意味不明なムービーを見せられて興ざめする事すらあり,せっかくの美しいCGが台無しになっている.理解し易くする為とは言え,ミトコンドリアは変にデフォルメされて飛び跳ねてるし,「人体の神秘」並の華麗なCGで誤解を与えそうな分子構造や細胞を描いて教育上よろしくない.人体発火と爆発を取り違えているし,果ては卓上電子顕微鏡なんて素晴らしい小道具も出てきて,科学的ホラーと評価された原作に対して余りに失礼ではないだろうか.生化学を学んだヒトはテレビに向かってつっこまないように注意しなければならない.

 また,平常時のポリゴン描写になると動きも単調で途端に質が下がり,CGとのギャップが大きく目立ってしまう.登場人物達よりも怪物の方が良い動きをするのは意図しての事だろうか.更に,移動時の自キャラの動きが遅い為に移動がおっくうで,アナログコントローラは必須である.RPGとしては経験値稼ぎをする必要はほとんど無く,サクサク進むのは良いことだが,進んでみたところでストーリーはつまらない.はっきり言って戦闘と銃の改造のみを楽しむゲームである.

Eve? 勝手にやってろよ.俺は10連射マシンガンでトリガーハッピーになってるから.

『レイストーム』/タイトー

 三次元ポリゴンシューティング.すべてをポリゴンで描写しているという事だが,そんなことはどーでもいい.ロックオンレーザー,これに尽きる.敵機をロックオンして撃つ,それだけの事がやけに楽しい.自キャラの動きがもう少し速ければ言うこと無しだったのだが.シューティング下手の速鳥も,5機設定10クレジットでようやくクリア.難易度設定やキーコンフィグも変えられるし,アーケードモードのアレンジ版も付いていて二度おいしい.

『サイレントヒル』/コナミ

 怖い.此は冗談抜きに怖い.ゲームとしては「バイオ」系3Dアクションモノなのだが,その怖さが違う.まさに,鳥肌の立つ怖さ.光と闇,そして音の演出がピカイチ.闇の中でひたひたと怪物の足音だけが聞こえるのは,異様な緊張感を生む.バイオになかった怖さが,ここには有る.夜中に一人でやるのはかなり度胸が必要(やってるけど).ヘッドホンをすれば,更に怖い.息をのむぞ.

『ゼウス2 カルネージハート』/アートディンク

 Over Kill Engine(OKE)と呼ばれるロボットを戦わせるシミュレータ.かつて「メックウォーリア」や「アーマードコア」などロボット格闘モノはいくつもあったが,これらとは大きく異なりプレイヤーはOKEを直接操ることは出来無い.いくつもの機体や武装,装甲を設定すると同時に,OKEの《動きそのもの》をプログラミングをしてやらなければならないのだ.そして戦場ではOKEはプログラム通りに動き,プレイヤーただ黙って見守るだけという,極めて硬派な“ロボットシミュレータ”なのだ.

 ゲームのメインはOKEの処理ルーチンを構築すること.敵に向かって進むにしても“敵機の方向を確認→機体を旋回→前進”いう手順が,攻撃する場合も“2番武装を3発発射”と事細かに指示する必要がある.もちろんそれだけでは不十分で,装弾数や燃料,発熱量の管理や,敵弾からの回避行動までプログラムしてやらなければならない.プログラムが悪いと,弾倉が空なのに攻撃し続けたり,その場でくるくる回ったり,右往左往したり,障害物に引っかかって進めなくなったり,熱暴走して爆発したり,味方に攻撃したり,敵前逃亡したりと問題を起こしてくれる.そのかわり期待通りに動いてくれると,それだけで嬉しい.その敷居は極めて高く,万人受けしないだろうが,非常にやりこみ度の高いゲーム,いやシミュレータだ.
 しっかし,ひとつのセーブデータに7ブロックも必要なのには参った.お陰でメモリーカードも追加購入.

 難を言えばその操作性.プレイヤーはその大半をプログラミングに費やすのだが,そこでの操作はどうもマウスを前提としたものと思われ(PCからの移植だからか)PSコントローラでは扱いにくい.前作からの流れもあるのだろうが,改良を要す.

 ちなみに速鳥は「A列車」や「アトラス」,「トキオ」や「ルナティックドーン」等,PCで出されるアートディンクの作品には10年も前から注目していた.何よりもまず先に,端麗なインターフェースデザインに惚れたのだ.今回,初めてアートディンク作品をPSで経験したが,PCで感じたあの端麗さは感じられず“いかにもゲーム”という野暮ったさが有るだけだった.これはパソコンモニタとテレビの違いであると思いたい.アートディンクさん,過去作品をMacでも出して下さるようお願いいたします.

『トワイライトシンドローム スペシャル』/ヒューマン

 いかにも現代日本的怪談話.学校七不思議とか自殺現場等の心霊スポットを女子高生3人組が探検するサウンドノベルといったところ.会話の選択肢を選んでいくだけのモノで,アドベンチャーと言うほどゲーム性は無い.ステレオサウンドを楽しむためには,ヘッドホンは必須.ひとつの話が1時間弱の10話オムニバスで構成されているが,話の途中でセーブが出来無いのであっさりとゲームオーバーになった後はまた初めからやり直さなければならない.選択肢を間違えると何度もやり直す羽目になり,かなり苦痛を伴う.

 稲川淳二ばりの怖い話を期待していたけれども,その中身はどれもありがちなものばかり.女子高生らしいセリフ回しが全体的な雰囲気を軽くしているのか.中には“感動モノ”の話もあり,純なホラーを求めていた速鳥には期待はずれだった.それでも,いきなり音声を流すのにはビックリするし,時折CGに混じって出てくる実写取り込みの画像も不気味.ただし実写のスイマーは笑える.それほど『恐怖』に耐性の無いヒトでも大丈夫.本当のホラーを求めているヒトと,本当の女子高生には勧められない.ヘッドホンをすればオバケが耳元でささやいてくれるので,少しは臨場感を出せるだろうが.

 ちなみに『スペシャル』と銘打っているのは,かつて別々に販売された『探索編』と『究明編』の二枚組であるため.この二枚を別々に買ったヒトには同情する.それほどの価値はない(特に探索編).

『エコーナイト』/フロムソフトウェア

 マニア向け作品を作ることで知られるフロムソフトウェア社の名作3Dアドベンチャー.主人公の視点で進むゲーム画面はちょっと酔うかも.様々な時と場所を行き来するというシステムは,物語に厚みを持たせ,十二分に味わうことが出来る.幽霊の徘徊する豪華客船を舞台にしているが,そんなに怖いことは無い.それでもやっぱり女の子の笑い声や,振り返った時に「居た」りすると,おもわず声が出てしまう.それほど難しい謎はないので,攻略本無しでもクリアできた.総プレイ時間は5時間足らずで,思っていたよりもあっさりと終わってしまう.プレイ前の期待がかなり大きかったために,正直なところ拍子抜けだ.この倍くらいの分量が有れば満足できたのだが.

 まずまずの怖さ.ありがちなストーリー.練られたシステム.適度な謎解き.考えられた演出.呆気ない結末.あっさり目の分量.評価に迷うところだが,一度はやっておくべきだろう,やっぱり.

『クロックタワー ゴーストヘッド』/ヒューマン 

 有名なタイトルなので知らないヒトは少ないだろうが,これはアレの日本版.ハサミ男は出てこないが,鎧武者やケタケタ笑う憑かれた女の子に追いかけ回される.隠れるだけでなく銃を持ち出して反撃する事もできるが,それで倒せる訳では無く,ただの一時しのぎに過ぎないので全く意味がない.

 怪しいところを調べるとイベントが起こってストーリーが進行すると言う流れだが,このストーリーの流れ(と言うよりはただのフラグ立て)に関するヒントはほとんど無いので,イベントが起こったとしても次にどうすれば良いのか解らない.加えて調べられる場所や調べた結果はイベント状況に応じて変化してゆくので,イベント後は結局,いちから調べ直してゆく事になる.このゲームほど[しらみつぶし]という言葉の合うものは無いだろう.

 二重人格の主人公は,結構ひ弱.食器が飛んできたり絵画が倒れてきたりしただけであの世に逝ってしまう.色々セリフをしゃべってくれるのだが,それも余り上手いとは言えない.怖くもない,面白くもないで,何が良いんだかって感じ.

大体,マルチシナリオ・マルチエンディングって,面倒だから大っ嫌いなんだよなっ.

『銃夢』/バンプレスト

 原作ファンの友人から押しつけられるようにして借りたもの.原作はほとんど打ち切りのようにして終わってしまっていたが,どうやらゲームの方で本当のストーリーが展開されているらしい.興味が無い訳ではないのでやってみたのだが...

 中身は3Dポリゴンのアクションロールプレイング.ポリゴンテクスチャはかなり荒いが,動きは悪くない.パンチとキックを用いた戦闘は格闘ゲームに近く,雑魚相手にコンビネーションを決めるのはなかなか楽しい.しかし,中ボスの異様なまでの強さにゲームオーバー画面を幾度となく見せられ,2時間もしないうちに腹を立てて放りだした.借り物でなければCDを叩き割っているところだ.忍耐力・適性の無いヒトは手を出さない方が良い.本気でやるなら格闘ゲーム用のジョイスティックでも用意すべきだろう.

『影牢』/テクモ

 コンシューマではなかなかお目にかかることの出来ないアンモラルな作品.室内に罠を仕掛け,それを作動させて敵を倒す.連続で罠をヒットさせ,翻弄される被害者を見るのはめちゃくちゃ楽しい.行きずりの冒険者から罪無き村人,果ては迷い込んだ親子まで毒牙にかけるという素晴らしい極悪非道ぶり.惚れた.

『ブシドーブレード弐』/スクウェア

 体力ゲージの無い剣術格闘ゲーム.そこらのありがちなモノとは一線を画すが,その分取っつきは悪い.防御やコンボなどの概念はなく,切られれば死ぬ.非常に集中力の必要なゲーム.疲れる

『レイジレーサー』/ナムコ

 レースゲームの面白さを見つけた作品.初心者の速鳥にもそれなりに走らせることは出来る.ただ,レースに出場してお金を稼いで,新しい車を購入するという流れは非常にかったるい.ただ,走りたいだけなんだけどな.

『メタルジャケット』/ポニーキャニオン

 レイジレーサーのついでに購入したバーチャロン風のロボット戦闘ゲーム.リアルさゼロ,爽快感ゼロ,面白さゼロ.極めつけの駄作.100円の価値も無い.

『サイドワインダー』/アスミック

 これまた,レイジレーサーのついでに購入したフライトシミュレータ風シューティング.戦闘機で飛び出したは良いが,弾は当たらん,すぐに時間切れ.最低.

『エースコンバット2』/ナムコ

 これまた戦闘機シューティング.駄作『サイドワインダー』の後に遊んだからかもしれないが,こちらは非常に良い出来.ゲームレベルも選択できて初心者でも一流の戦闘機乗りになれる.いい気分.

『桃太郎伝説』/ハドソン

 かつてFCででたモノのPSリメイク版.オリジナルもやったんだが,既に10年以上も昔のことであまり記憶に残っていない.システム変更や新たなストーリーが加わり,4人パーティーとなった上に沢山のお供を引き連れる,らしい.しかしながら,その中身は悪い意味で昔のまま.経験値とお金を稼ぐために多くの戦闘をこなさねばならず,かつそれを補うかの様なエンカウントの高さ.内部処理でもたつくのかレスポンスが悪く,プレイの折々で操作性の悪さを実感する.ま新しげに見えるがベースは昔のままなので,今時の親切丁寧なゲームに慣れた人間には耐えられないかも知れない.つーか,速鳥は耐えられなかった.ストーリーも勧善懲悪の良い子ぶりっ子モノだし,小学生の頃にやって丁度良いんだろうな.

『サガフロンティア2』/スクウェア

 SFC以来のサガフリークの速鳥としては,ぜひとも欲しかった作品.発売当時,店頭デモを見て感動した記憶がある.何でもかんでもポリゴンにしてしまうRPGが多い中,これは水彩画タッチの2Dで非常に好感が持てる.ただし水彩画マップは何処が通れるのか分かりづらいと言う点もあるのだが.2Dドット絵ながらも戦闘時には多角方向からの視点で表示され,必殺技を含めて良く動く.ドット絵屋さんの苦労がしのばれる作品だ.
 ストーリーは80年間ほどの歴史の流れを,まさに“表と裏”から覗く形となる.年表形式で物語が進むため,バラバラと断片的な感じをうけるかもしれない.ある人物があっさりと歴史から姿を消したり,いきなり現れたりと“?”が尽きないが,開発者の言を借りるなら「見えない歴史はプレイヤーが作る」んだそうな.ふーむ,対象年齢は高めだな.また,主人公もくるくる変わり,せっかくのレベルアップが無駄になってしまうのも何とかして欲しい.それでも「歴史の流れ」と言う大きなストーリに引き込まれる.また,2ndプレイのことも考えて作られているのも良心的.
 戦闘バランスは良いとは言えないが,システムはなかなか考えられている.要素で構成されるデュエル,仲間同士の連携が見物のパーティーバトル,魔力を引き出すアニマの存在.恒例の“ピカーン”も健在だが,今回はデュエルで意図的に編み出すこともできるのでひらめき自体に関してはかなり楽.SFCに比べて技発動時の特殊効果がかなり格好良くなってて気持ちがいい(当たり前か).連携されればなおさら.
 必ずしも万人受けしないサガシリーズ.そんなサガが,速鳥は好きだ.(かなりひいき目)

『テイルズ オブ ファンタジア』/ナムコ

 FC版からのリメイク.シナリオは王道を行くフツーのRPG.ただ細部に渡って余りにも親切.その際たるはフェイスチャットシステム.これは次にどうすればいいか(何処に行けばいいか),キャラクタが音声付きで会話して教えてくれる.もちろんそれだけでなく,キャラクタ同士のコントやストーリの理解を深める為の演出など,これでもかという程良くしゃべる.プリンセスメーカー以来しゃべるゲームは嫌いだった速鳥も目から鱗が落ちた.その他にも敵のステータスや弱点が半自動的に追加されてゆく「モンスター辞典」,手に入れたことのあるすべてのアイテムとその効果を表示する「アイテム図鑑」と,コンプリートを目指すプレイヤーの心をくすぐる.「ワールドマップ」は街の場所だけでなく,街の中の店と商品,値段まで表示され,至れり尽くせり.
 オリジナルではどうだったのか分からないが,フィールドはポリゴンで表示されている.これがそんじょそこらのモノとは異なり,かなりなめらか.ポリゴンの使いどころをちゃんとわきまえていて,ダンジョンにはいると2Dに切り替わるのも高く評価できる.他にもアクションで行われる戦闘も特徴ではあるが,「スターオーシャン」を経験していると特に言うべき事は無いかな.

『ワイルドアームズ』/SCEI

 1996年作の正統派RPG.全体の印象としては良くも悪くも普通.やはり「古い」.ダンジョンには爆弾やらワイヤーフックやら,ゼルダちっくな謎解きが沢山あって難易度はチョイ高め.なかなか頭を使う.だがRPGには付き物の「戦闘」に対する工夫・面白みが全く無い.戦闘中はキャラクタをポリゴンで表示しているが,その必然性は全く無く,「出来るからやってる」だけ.逆にちょこまか動かすのでテンポが悪くなってしまっている.初期のPSを引っ張っていくための作品であって,今さらやるもんでもないな.所々に光る演出はあるのだが,愛と勇気と希望で済ましてしまおうとするストーリーもイヤ.

『Gダライアス』/タイトー

 巷では評価の高い作品.中古市場に出回るのを待てなくて新品を購入したが,良いところよりも悪いところの方が目立つゲームだった.とは言え,その水準は高い.敵機をキャプチャーして味方にしたり,水生生物を形取った巨大ボス戦でのカウンターアタックと非常に良くできたゲームだ.アーケードでは非常に難易度の高い玄人のゲームとして名を馳せたが,ビギナーズモードもあって初心者にも楽しめる.
 難点は見づらさ.背景の描き込みやポリゴンを駆使した演出は,瞬時の判断を迫られるシューティングゲームにあっては逆効果になっているように思われる.もっとスッキリサッパリさせれば爽快感も味わえただろうに.そんな理由で,対ボス戦のみをプレイできる対ボスモードでばかり遊んでいた.
 ともかく,一度は手を出しても良いゲーム.巨大戦艦の怒濤の攻撃に,笑うしかなくなるあの感覚を味わって欲しい.時々,ポリゴンテクスチャが落ちるところもご愛敬.

『ジャンピングフラッシュ2』

 ジャンプと落下加速度を楽しむアクションゲーム,この手のゲームとしての難易度は低め.コンティニューもあるし直ぐにクリアできる.その分飽きも早い.ぼーっと暇を潰すときには良いかも.

『エリーのアトリエ』

 一部で名作と名高い此のゲーム.コンセプトは悪くないんだけど,突き抜けるモノが無い.普通にプレイするだけじゃ単純作業の繰り返しになってしまうし,能動的に楽しもうとするとイベントのフラグ立てに追われる.プレイ日数は限られているのに これを楽しみ尽くそうとなると,よほどの苦労人か.

『レブス』/アトラス

 天野嘉孝が原画のシミュレーションゲーム.元々,速鳥はSLGはあまり好きでは無い.あまりやったこともない.でも,タクティクスオウガは良かった.其れに比べるとレブスは... 普通.そんなに難しくはないし,特に悪いところは見あたらないが,高さの概念や武具装備など似たような要素が有るのででタクティクス〜と比べてしまう.そうなるとどうしても,ねぇ.

『カルドセプト エキスパンション』

 ボードゲームの名作「いただきストリート」に「マジギャザ」風のカードゲーム要素を取り込んだモノ.サイコロを転がし,家を建てるかわりにクリーチャを配置.他のプレイヤーが止まると通行料を払うかクリーチャ同士の戦闘となる.先に目標額まで資産を貯めた人が勝ち.
 これがまた面白い.プレイ前には5属性のクリーチャにアイテムとスペルで50枚のデッキを組み立てて挑む.いただきストリートのようなパーティーゲームとしての取っ付き易さは無いが,一度これで対人戦をしてみたいもんだ.

『スペクトラルタワー2』

 いわゆるローグライクのランダムダンジョン-アクション-RPGなのだが,此のゲームは凄い.何が凄いって,まず
1.百種類を越えるルーツ(職業).転職マシーンに番号を入力するだけで,好きなルーツに早変わり!
2.百種類を越える特殊技.ルーツごとに覚えられる特殊技は決められており,すべてを覚えるのは至難の業.
そして極めつけ.タイトル通り主人公は塔に上って行くのだが,何と最上階は10000階! 萎えた

『牧場物語 -ハーベストムーン-』

 牧場経営シミュレーション? 野菜の種をまき,毎日水をやり,収穫して出荷する.この繰り返し.資金が出来れば牛や鶏を飼ったり,家を大きくして結婚もできる.基本は水やりや搾乳で,結構単調な作業の繰り返しになる.しかし自分の牧場を少しずつ大きくしていくのも,微妙に楽しいな.コツコツと積み上げて作って行くSLGが好きな人なら.ただSLGの宿命か,ある程度経営が安定してしまうと,とたんに飽きる.

『RISING ZAN THE SAMURAI GUNMAN』

 最高の馬鹿ゲーと表されたこのタイトル.主人公はガンマンながらも日本で修行を積んだと言う設定で,銃と日本刀で敵をなぎ倒すアクションゲーム.そう言うとデビルメイクライちっくに聞こえるかもしれないが,中身は馬鹿ゲー.登場キャラクターも,掛け声は常に「ミドー」の緑忍者.「ごわすでごわす」といったバカさ大爆発.おまけに刀の長さと移動スピードが3倍になるハッスルモード.無意味に連打して男らしさをアピールする漢システムと溢れんばかりのバカさ.ゲーマーを自称するなら一度はやっておきたい.

 ちなみに,製作会社は既に潰れてしまい,入手は困難.

『オメガブースト』

 パンツァードラグーンに似た3Dシューティング.通常弾とロックオンレーザーとかありがちなシステム.ただし,空間を舞台とした360度全方向シューティングはこれが始めてではないだろうか.PSXの隠れた名作である.

『THE ダブルシューティング -レイストーム×レイクライシス-』

 レイクライシスがやりたくて購入.だがグラフィックにこだわりすぎて,ごちゃごちゃと見難い.レイストームの方は,通常版にあったリミックス版が削られており,かなりガッカリ.

exit
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