晴読雨読に入れようとして迷ったモノがある.
CSSを導入するにあたって参考にした本.1800円もしたのだが,いま思えば大した本ではないので勧められない.
と,ただ此だけが言いたかった訳なのだが,そこから話を発展させてみよう.
htmlを書くにあたって,速鳥は‘Simple is best.’のポリシーを持っている.そこの処,既存のWebPageの問題点をあげながら,少し主張してみた.
ホームページビルダー等のWYSIWYGなHTML構築ソフトを使えばかなり楽に出来る反面,どうしても無駄なタグが増え,場合によってはユーザーを無視してソフト独自の判断で構文を書き換えてしまう場合もある.無駄を省き,こちらの意図を完全に反映させる為には,テキストエディタが最も適していると言える.テキストベースのHTMLエディタもあるが,これは機能を詰め込みすぎて動作が不安定になる場合もあり,余り好みではない.速鳥はテーブルやフレームなどの複雑なタグをほとんど使用しないので,使用頻度の高いタグを変換辞書に登録すればテキストエディタでも十分使用に耐える.
速鳥が使っているのは「king's edit」.要求を完全に満たしているわけではないが,一番使いやすいと思う.次点として,「Jedit3」「mi(旧mimikaki edit)」「HUNDOSHI-edit」.理想としては,1.タグのカラーリング,2.ユーザーの独自タグに対応(awkによるマクロ等),3.画像からimgタグへの変換処理が可能,を満たすこと.
ページの見た目はCSSに任せ,html中にfontやb,u等のタグを使わない.これは単に,CSSという技術を使ってみたいが為のモノ.勿論,ブラウザ独自タグも使わない.MARQUEEなんて,果たして意味のあるモノなのだろうか.
スクリプトは大した機能でも無いくせに,安全性にはかなり問題がある.ページのリンクにスクリプトを使っているモノをよく見るが,これでは対応していないブラウザはデッドエンドとなるので通常のアンカーでフォローすべきだ.
例1)リンクはこちら.
プラグインはブラウザの負荷となるので使用しない.そこまでして見せたいモノもないし,その技術もない.
「お前なんかのページを見るのに,誰がわざわざプラグインなんかをダウンロードするかっつーの」
当然の事であるにも関わらず,未だに(企)等をよく見かける.windowsに席巻されたパソコン業界ではあるが,ネットワークではその他のコンピュータの事も考慮に入れなければならない.が,これは強者の理論にはかなわないと言うことを物語っているかのようだ.
画像があるとその分転送に時間がかかり表示は遅くなる.快適なブラウジングの為には,必要な画像以外は省いた方が良いのは当然.サイズが大きくなりがちなアニメーションGIFの多用も避ける.とは言え,やはりある程度の遊び心は必要だが.
画像を読み込まない場合,代替文字としてalt属性の内容が替わりに表示されるが,このことは余り知られていないようだ.速鳥はブラウザで画像読み込みをしない設定にしているので,代替文字がないと重要な画像かどうかの判断が付かない.またコンテンツのメニューを画像で並べているページをよく見るが,代替文字の無い画像にアンカーの指定がしてあったりしたらもう最悪! 画像をロードしなければリンク先が何であるか分からない.
地図等の特定の条件では,イメージマップは非常に効果的である.しかしこの場合においても,画像を表示しない(できない)時の事を考えて,テキストによるリンクも併用すべきだろう.
確かにフレームは便利だが,世にはフレーム表示の出来ないブラウザも存在する.メニューとコンテンツでフレーム分割する場合が多いが,果たして本当にその必要が有るのだろうか? 今一度,考えてみるべきである.フローティングフレームも飽きた.「このブラウザはフレームに対応していません」と愛想もなく言われると腹が立つのは速鳥だけだろうか.
table要素は枠を隠してレイアウトに使われることが多いが,W3Cではそのような使い方を推奨していない.加えてtableには,“その内容がすべて読み込まれるまで,画面に表示されない”という性質を持っている.従って,ベージ全体をtableで囲ってしまったり何十行もの表を作ると,表示にかなり時間がかかってしまうので,なるべく避けるべきだ(だが,現在の処このようなtableの使い方をしていないsiteを見つける方が困難だ).そんな訳で速鳥はpre要素を用いて表にしているが,これが逆に不便という話も_ 難しいところ.
相手が対応するフォントを持っているとは限らないし,その結果,制作者の意図したレイアウトとは異なることにもなりかねない.また,馬鹿みたいにカラフルにして逆に見難くなる様な事は避けるべきである.強調色として2,3種あれば十分ではないだろうか.
これらに意義を認めない.テキストを読みにくくする背景画像などは,愚の骨頂.また暗めの背景画像に明るめのフォントという組み合わせは,画像読み込みを停止すると白い背景にテキストが埋もれて全く見えなくなる.この事に注意を払わない管理者は意外に多い.
結局は,これ.
とまぁ,速鳥はこれらのことを念頭に置いてHTMLファイルを書いている訳だが,そうするとかなり軽快かつしょぼいWebPageが出来上がる.別に閲覧者の度肝を抜いてやろうと考えているわけではないので,これで十分使用に耐えるはずだ.ただ問題なのは,コンテンツの内容がちゃんと伝わっているかどうかなのだが...
速鳥はブラウザ(iCab)の設定も,画像読み込み,フォント指定,色指定,サウンド,JavaScript,プラグイン,埋め込みフレーム(IFRAME),点滅(BLINK),スクロールテキスト(MARQUEE)をすべてOffにしている.結果,灰色の背景に黒のテキストで制作者側の意図を全く無視して閲覧しているが,実のところ此が一番見易かったりする.
で,著者のアンクって誰よ?
追記:こんなサイトを見つけました.Hateful web design.『詰まるところ糞うぜえウェブデザイン』と言う事だそうで.
2009年追記
これは10年近く前に書いたテキストで,その頃はまだダイアルアップ接続が主流,テレホーダイ時間を心待ちにしていたものでした.今では常時接続なうえ転送スピードも桁違い,とネットの有り様も大きく変わって時代遅れ感は否めません.